ノミネート2009

No.1 井沢かおり

”勇気と正義の人”

現在の職業:
企業医務室 看護師 衛生管理者 心理相談専門員

推薦文:
私の知る彼女は、「勇気と正義の人」です。
彼女は、私たち会社の医務室の看護師として勤務しています。
いわゆる産業看護師ですが、病院の看護師とちがうところは、生きるか死ぬかの人を 相手にするわけではありません。また直接、会社の業績を支えるわけでもありません。
会社の業績を支える人々の健康を守る。いわば、その業績を支える人々を「支える」 仕事です。私たちの健康管理だけではなく、健康を壊したとき、また心を壊したと き、彼女に支えられます。企業の中では、業績、昇進、さまざまな利害が絡みます が、そんなとき、彼女のやり方は、常に勇気を持ってフェアであること。決して偏ら ず、最善を尽くします。

また、彼女は仕事を離れても、多くのセミナーに参加し、勉強を怠りません。
看護師としての勉強会、自分を向上させるための勉強会に自主的に参加し、たくさん の気づきを得ています。
また、「いのち」を何より大切にする彼女の最近の活動は「いのちの学習会」。
いのちの大切さを説く活動です。
最初はいのちの大切さを語るような生き方ができているだろうかと踏み出せずにいた そうですが、「できる状況にいる人間がそれを怠っていると、『自分と代われ!』と 胸ぐらをつかんで叫びたくなる」という、若くして亡くなった知人の言葉に突き動か され、勇気を持ってはじめました。
自分の子どもだけでなく、地域の子どもたちにも思いを馳せ、子どもたちが自己肯定 感を持って生きるために何かできることはないかと、学童保育所をはじめ、各種イベ ントで講師としていのちの大切さを語っています。
彼女は彼女以外のナースも自分と同じようにいのちの大切さを次世代を担う子どもた ちに伝えてくれたら、日本の未来が明るくなると真剣に考えています。

私たちの「勇気と正義の人」は、もともとはナースになることが目標だったわけでは ありません。多くの誰もがそうであるように、深い意味もなく職業として選んだだけ です。
また、現在の産業看護師という仕事も、子育てをしながらできるという条件ではじめ たものです。しかし私はそれが彼女にとって天職であると考えます。
なぜならば、彼女の明るさと、勇気、そして正義感が私たち企業人の支えであるから です。

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