第2回ノミネート 2010
No.6 西澤貴子
”心と身体を癒します 現在のナイチンゲールここにあり”
現在の職業:
洛和会丸太町病院看護部3病棟 看護師
推薦文:
「使命とは、何が正しくて何が最善かという高い理想の現実を目指して自分の仕事をするということではないでしょうか?それをしなければ「非難される」からではないはずです。これが「情熱」というものです」これはフローレンス・ナイチンゲールの「看護覚え書」にかかれている言葉です。
西澤さんは「患者さんにとって最善のケアが提供できているかどうか」「どうしたらその人らしく生きられるだろうか」という問いを自分やスタッフにも投げかけながら情熱を持ち、日々看護の仕事に取組んでいます。
西沢さんは現在洛和会丸太町病院のHCU(ハイケアユニット)で勤務しています。彼女の看護師としての経験年数は10年を超え、多くの経験を積んだベテラン看護師です。スタッフや医師からも頼りになる看護師として、厚い信頼を得ています。彼女の自然とでてくる笑顔は職場に明るい雰囲気を作りだしています。
HCUには重症化し、急性期の治療が必要な患者さんが入室されます。意識を回復し、多くの医療機器に囲まれベッドに寝ている自分に気がついた時、初めて目にするのが彼女の笑顔と持ち前の元気です。患者さんや家族は多くの不安を抱えての入院となります。その方達の全てを受け入れ、寄り添いながら適切な看護ケアを提供し、不安が少しでも軽減するように精神的なケアを行ない、回復にむけての看護を行なっています。
又HCUは高度な技術や知識・判断力が求められる職場です。彼女は日々変化する多忙な状況の中でも、患者さんへの細やかな心づかいを忘れません。食事介助の方法についても、嚥下について学習を深め研修会を行ない、自らモデルとなり嚥下が難しいと思われた患者さんの経口摂取を確立することができました。患者さんや家族の方から感謝のお手紙を頂くことも少なくありません。
「私好きなんです仕事。看護師の仕事ってすごくやりがいがありますよね」が彼女の日頃の口癖です。忙しさと緊張感漂う職場でも自分を見失うことなく、誠実で丁寧な仕事は、彼女の目指す理想の一歩であり、患者さんの心と身体を癒しているのだと思います。今後更なる飛躍を期待し「ナースオブザイヤー」に推薦します。