第2回ノミネート 2010

No.7  早出ミエ

”生涯現役”

現在の職業:
キャンナス横須賀・南横浜代表

推薦文:
早出さんは今年、看護師免許を取得して55年となります。
高齢化社会となり、定年を過ぎても働き続ける方が増えてきました。
反面、医療は日々発達しており、また身体的にきつい仕事でもあるために、一旦現役を離れると仕事に戻ることは勇気と覚悟が必要です。

早出さんは、51年間日本鋼管病院、衣笠病院、他の病院にて臨床看護師を努めました。15年前に病院を定年退職した後、ご主人と二人三脚で自分たちの町、横須賀・南横浜にキャンナスを立ち上げました。

キャンナスとは、地域に住んでいる看護師が、忙しい御家族に代わり、介護のお手伝いをする訪問ボランティアナースです。各地域に自発的にナースが立ち上げている組織ですから、事務手続きなど手間もかかります。早出さん御夫婦は、キャンナスの仲間の開設支援も行われ、事務手続きや書類整備等、多方面にわたり、縁の下で支えてきました。

その他にも、5年前にはミャンマーでの医療ボランティア、タイ国のエイズ孤児施設や老人ホームなど施設での食事ボランティアや健康相談などで、ボランティア活動の輪を広げています。

早出さんが退職した後、こうして好きなことを続けている背景には、ご主人のサポートがあります。「ボランティアと言っても好きなことをしているだけですから。」とおっしゃる早出さんですが、たまにはご主人から「ボランティアで人様のことばかりではなく、もう少し家のことも省みてはどうか」と苦言を呈されることもあるようです。

早出さんは、「デキルことをデキル範囲で行うナース」として、生涯現役を実行しています。自分自身が早出さんと同じ年齢となった時、果たして何が出来るだろうか?夫婦支え合って生きていくことができるだろうか?と考えます。

ナースの、そして人生の先輩として、早出さんは私たちにたくさんのことを教えて下さっています。

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